【ゲームレビュー】Burnout Paradise Remastered

ゲームレビュー

基本情報

作品名Burnout Paradise Remastered
ジャンルドライビング/レース
プラットフォームPS4/PC/Switch
発売元Electronic Arts
開発元Criterion Games

舞台となる街:パラダイスシティを自由に走り回り、街中の全ての交差点に配置されたレースイベントを勝ち抜いていく。

本作は、PS3/Xbox 360/PCで発売されていた「Burnout Paradise」のリマスター版である。

徹底的な爽快感の追求

アクセルやブレーキのタイミング、コーナーのライン取り、等々…このゲームではこのようなことを考える必要は全くない。アクセルを踏み抜き、ブーストで加速、後は多少のサイドブレーキとステアリング操作で全てが解決する。より極端に言えば、アクセルとブーストだけでもなんとかってしまう。コーナーはミニ四駆の如く外側の壁を削りながら曲がれば良いし、例え上手く曲がれずどんなに車が大破しようとも数秒経てば完全復活で再び走り出すことができる。車の挙動はリアル系の作品からは程遠いが、細かいことは気にするなと言わんばかりの大雑把な感じがむしろ良くマッチしている。

ゲームのシステムも同様、軽快さを重視したものとなっている。ストーリーやキャラクターは存在せず、単発のイベントを次々クリアしていくシステムである。イベントをクリアする順番も特にないため、好きなイベントを好きなペースでサクサク気軽に進めていくことができる。もしクリアに失敗してもペナルティは全く無く、すぐに再挑戦が可能でストレスを感じさせない。

このように、良い意味で粗削りな操作性とシンプルなゲームシステムが融合することで唯一無二の爽快感が生み出されている。

高いマップ密度

パラダイスシティは交差点がひしめく都市部と自然豊かな山間部で構成されている。また、画像右端に見切れている「ビッグサーフアイランド」も舞台となる(原作版ではDLCであったが、本リマスター版では予め収録されている)。

個人的には、このマップの密度の高さが印象に残った。上の画像だけでは分からないが、実際はマップに表示されていない無数の抜け道・ショートカットが存在しており、これらを駆使してレースを優位に進めることができる。他にも、立体駐車場・用水路・飛行場・スタジアム等、もはや道ではない場所も縦横無尽に走りまわることができ、「行けそうなところは大体行ける」という気にさせてくれる。このように高密度なマップの作りこみが、最後までチョコたっぷり的な満足感を生み出していると感じた。

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1にも2にもTAKEDOWN

普通、レースに勝つには相手より速く走ることを考えるだろう。もちろんその考えは正しい。しかし、本作ではもう一つの選択肢として、「相手をテイクダウン(=破壊)する」ことが許されている。つまり、前を走る相手が邪魔であれば、破壊してしまおうという考えが通用するのである。

また、新しい車の獲得方法にも「破壊すればOK」の精神が宿っている。その方法とは、街中を走る車を追いかけてテイクダウンするという前代未聞なものである。さらには、一般車・標識・看板を巻き込んだ大クラッシュを引き起こし、被害総額を競うトンデモないモードまである。

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ゲーム内のラジオDJ曰く、パラダイスシティではどんなに破壊活動を行っても怒られることはないようだ。パラダイスシティには破壊のスピリットが根付いている。

一文まとめ

簡潔なゲーム性と破壊の爽快感が融合したサクサクゲー。

(余談)
本作はPS3版をプレイ済であったが、このリマスター版をPS Storeのセールで偶然発見し、懐かしくなり購入してしまった。ゲーム起動とともに流れるGuns N’ Rosesの曲が、当時(約15年前)の記憶を一気に呼び起こしてくれた。

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